注意
・幸村×政宗
・政宗が幸村に嫁いできました
・初夜です
R15です








「幸村のくせに俺より背が高いなんて生意気だ」
「はい」
「なんだよそのにやけ面は。見てて不快だ」
「申し訳ありませぬ」
「体温だって高すぎる」
「はい」
「声もでかいし」
「はい」
「待てもできない駄犬のくせに」
「政宗殿があまりにおかわいらしく…」
「shut up!」
「…」
「馬鹿」
「…はい」
「馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿幸村」
「政宗殿…」
「大馬鹿野郎」

何を言われても、ぽかぽかと頭や胸を叩かれてもにこにことだらしなく笑っていた幸村にますますすねたように政宗は口元をとがらせた。手だけでは足りなくなって足も加えて幸村にぽかぽかと更なる攻撃を加えると、ようやく少し困ったような顔になり、ほんのちょっとだけ溜飲が下がる。
「政宗殿…」
「ふん」
「あまり暴れられますと、中が…」
「なか?」
「某の出したものが出て…」
「なっ、何言って!…っ、あ、ひぅ…」
「ああ、やはり…。奥でたくさん出しましたからなぁ」
「は、破廉恥…だっ」
「さよう、政宗殿のお身体はまこと破廉恥でござった。離したくないとばかりに某のものをきゅうきゅうと締め付けて」
「や、やだっ、言うなっ」
「一番奥で出して差し上げると泣いてお喜びになるものですから、ついつい調子に乗って抜かずに三度も致してしまいました」
「よ、喜んでなんかっ」
「しかし政宗殿も悪いのですぞ。もっと、と言いながら自ら腰を振る政宗殿を前にして理性を保てというほうが無理なこと」
「そ、そんなの知らないっ」
「政宗殿が知らずとも某はしっかり覚えております。その愛らしいお口で某に…」
「馬鹿っ」

あまりの羞恥に耐えられなくなったのだろう、政宗はほとんど半泣きで隣に寝そべる幸村に背を向け、ばさりと布団を頭からかぶった。
「政宗殿」
「…」
「お慕いしております、政宗殿」
「…ばか、ゆきむら」
「ようやく某を見てくださいましたな」
「…そのにやけづら、腹たつからやめろ」
「ようやく政宗殿と祝言を挙げ手にいれたと思えば、どうしようもなく頬が緩みまいて」
「…ばか」
「これから幾久しく、末永く。来世までも某は政宗殿を愛しましょうぞ。決して、はなしたりはいたしませぬゆえどうぞ御覚悟を」
「…そっちこそ」
「政宗殿」
「はなしてなんかやらないからな、覚悟しろよ。…旦那様?」
「…っ、政宗殿!」
「え、はぁ…ん、やぁ…ちょ、まって…ひああぁん」







新婚夫婦の初夜事情





文句を言いつつも幸せだからしかたない。



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