特別なこと





なんでもない日を祝おう
あなたがいれば毎日が
HAPPY DAY!














今日を祝おう
あなたがこの世の生を受けた日


















そして伝えよう
「生まれてくれてありがとう」
と…




















10月6日 23:45
気付いたかな?
ついさっき送ったメール
たった1行だけ


『今からいつもの公園に来て』


…大丈夫
彼はきっと来てくれる




「リョーマ!」




ほら 走ってきてくれた


「国光」


名前を呼ぶと俺の大好きな優しい表情で笑ってくれた

そして俺の頬にそっと手を添えて言った

「どうしたんだ?こんな時間に。昼間は平気でも夜は冷えるだろう」

そう言って俺を抱き寄せてくれた 
とてもあったかくて気持ちいい国光の腕の中この暖かさに酔ってしまいそうだ




ものすごくドキドキした




なんか国光が(いつもかっこいいんだけど)ものすごくかっこよく見えた

チラッと腕時計を見ればもう23:59

あと数秒…



 俺は心の中でカウントした






















そして0:00ぴったり!











「Happy Birthday To Kunimitsu!And I Love You!」











そう言ってキスをすると 国光はとても驚いた顔をしたあとに 優しく

「ありがとう、リョーマ。俺も…愛している」

って言ってキスしてくれたんだ


多分 今俺の顔は真っ赤だと思う



「こんな時間にゴメンね
でも、一緒に国光の誕生日を迎えてね、
そんで1番最初に国光に『おめでとう』って言いたかったの」



そう言うと国光は嬉しそうに笑った










「今までもらったどんな贈り物よりも嬉しいな…」









その言葉が すっごく嬉しくて、自分のほうがプレゼントをもらったみたいだと思った


「あっそうだ!」

「どうかしたのか?」

いきなり俺があわてたように言うもんだから国光は不思議そうに聞いてきた

「あのね、国光にプレゼント用意したの」

そう言って持っていたかばんの中から取り出したのは、きれいにラッピングされた包み


「はい」


と言って手渡すと

「ありがとう…中を見ていいか?」

って言って聞いてきた


「もちろん!」


そう言うと早速開けてみてくれた




包みの中から出てきたのはシックなデザインのシャープペン




「何あげていいのかわかんなかったけど、なんかコレ見たら国光にぴったりだな、って思ったから」


少し照れながら言うと
めったに見せない極上の笑みで








「ありがとう」








って言ってくれた



だから俺は国光に言ったんだ
いつもずっと心の中で思っていることを

今日という特別な日に












「俺のほうこそありがとうだよ……
生まれてきてくれてありがとう
好きになってくれてありがとう
いつもそばにいてくれてありがとう」












「俺もその言葉をおまえに返そう…おまえを好きになってよかった」












最後のほうは ささやきと言ってもいいほどに小さな声だったけど
俺の心にいつまでも残った















なんでもない日を祝おう
あなたがいれば毎日が
HAPPY DAY!










今を祝おう
毎日のHAPPY DAYと
年に一度のBIRTHDAY!











そして心から伝えよう








「あなたに会えてよかった 生まれてきてくれてありがとう」





‐END‐




おまけ

「だが、こんな時間によく出てこれたな」
「えへへ…」
「まさか、黙って出てきたのか!?」
「うっ…だって、言ったら絶対ダメって言うし、でも一番に国光に会いたかったんだもん。」
「それは嬉しいが…怒られないか?」
「大丈夫大丈夫。どうせ寝てるから、こっそり入ればばれないって」
「はぁ…」
「うっ…怒ってる?」
「いや…。だが、こんな時間に一人では危ないからな、送っていこう」
「ホント?やったvあ…でも、国光帰り一人になっちゃうよ?」
「俺は大丈夫だ」
「でも…」
「気にするな。プレゼントの礼だ。それに、俺がリョーマともう少し2人でいたいからな」
「///」


「じゃぁね。おやすみなさい」
「おやすみ。…朝連遅れるなよ」
「…努力します」





手塚部長ハピバ祝いSS。
実は、これ1年ほど前に書いたものを手直ししただけ。当時はまだ自分のページを持っていなかったので、パソコンの中でずっと眠っていたのですよ
。まあ、管理人テスト週間で書く時間がなかったしこれを使うことにしました。塚リョへの愛はまだ消えておりませんが、でも最近テニプリ系はなんか書く気になれないなぁ…やっぱり周期があるのかしらね?




                                
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