里山ニュース
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生田緑地の 活発な緑地保存運動

 今年も向ヶ丘遊園跡地の春の「ばら苑」が一般開放されましたが、私は特にその外側の生田の自然林が気に入っています。 4月27日に生田緑地民家園駐車場裏から野鳥の森を通って、今一番ホットな住民運動「生田緑地・どんぐり山を守る会 代表 酒井行夫氏044-931-3280」によって守られているどんぐり山の現場を見て、「ばら苑」裏側の自然林で森林浴。途中でばったり会った「向ヶ丘遊園の緑を守り、市民いこいの場を求める会」の松岡嘉代子さんのご推奨の、東生田2丁目の真ん中を下って、尾根づたいに散策するコースを取ることにしました。
  野鳥の森と「ばら苑」の奥の東生田の自然林は規模も大きく、野鳥や野生の小動物なども沢山すんでいて、地域の住民の方々が必死で保存活動をしている理由がよくわかりました。東生田2丁目の尾根のふもとには、鶏を放し飼いにしている農家があったりして、ここは本当に里山らしいところだなと感じました。 東生田の自然林と、野鳥の森をつなぐ唯一の地点、どんぐり山の大切さを広く市民の多くの方に知ってもらい、また応援も頂いて、現在禿山になっていしまっているどんぐり山を早く再生できたらいいなと思います。 代表の酒井さんの夢は、将来道路「向ヶ丘遊園菅生線」で切断されているどんぐり山と野鳥の森を動物たちのためにもこせん橋でつなぐことだそうです。

 

 

 

 

どんぐり山トラスト基金

 誰もがどんぐり山の大切さがわかっているのに市の高慢ちきな姿勢に地主が反発、開発業者に売り渡してしまいました。開発業者との買収の話し合いも市は積極的でなく、ついに開発事業の許可申請を認めてしまいました。開発事業の看板が出され、樹木が伐採され、驚いた近隣住民の必死の訴えで市は開発業者と再度の買収交渉を開始しました。最初の地主との交渉価格から二倍以上になってしまった金額にあきらめかけた市に対し最後の最後、近隣住民有志の方の決断で事実上一部住民負担案を開発業者に提案し、熱意に打たれた開発業者の了解が得られたことからどんぐり山が開発から守ることが出来ました。1500万円という大きな金額の借金という初めての待ったなしのトラスト基金ですがスタートから約半年で目標の半分の貴重な協力が寄せられていると聞いています。 (持田忠康)

 3月15日、市の「健康の森」担当の方の口添えで、運営委員4人は、中原区「市民健康の森」に出かけ、そこで活動されている「育てる会」の皆さんと、しいたけ菌の植付け作業を体験してきました。
 作業は先ず、適当な長さに切られたほだ木を、みんなで近くの民家に運ぶ事から始まりました。広い庭先には、準備万端、台や道具が用意され、説明を受けました。 本作業は ?ほだ木に専用ドリルで直径1p、深さ2p程の穴を10p間隔で45度位の角度毎に穴をあける。 ?あけた穴にしいたけ菌を木槌で埋め込む。 途中、雨がポツポツと降り出してきましたが、菌には晴天よりは良いとの事でした。皆んなの手も拍車がかかり、ドリルと木槌のトントーンというリズミカルな音が、ひとしきり賑やかに響き渡りました。
 しいたけが顔を出すまで、一年半から二年かかるそうです。育て方は、日陰に乾燥しないように置いておく。天地返しも必要、手をかけ過ぎると失敗し、忘れてしまっていた人が、ある日気がつけば、生えていたといったお話も伺いました。 長く待ち遠しいですが、ドッサリ成ったしいたけを思い、どうしようか夢は広がりました。
 今、購入して帰ったほだ木を各家で育てています。  この経験を我々の「里山を守る会」で生かし、今後楽しく実りある活動を進めて行きたいと考えています。

        (草井)

   

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